2012年の取り組み
被災地でのボランティア
当社では、2012年も引き続き被災地での復興支援ボランティア活動を実施し、全20グループ、のべ481名が参加しました。
仙台本社から月2回、宮城県・岩手県内の被災地へのボランティアバスを運行するほか、全国の支社の有志が被災地でのボランティア活動に参加しました。
被災地でのボランティアに参加した
社員の声をご紹介します。
用水路の修復とメンテナンスをさせていただき、現地の方々にとってライフラインとなる水源確保に多少なりとも貢献出来て、とても意義深いことに携われた充実感を得ることができました。まだまだ出来ること、関心を持ち続けること、現地を体感した者として伝えていくことが大事だと感じました。被災者とそうではない日本人の「温度差」を少しでもなくしていき、同じ温度で、同じ問題意識で取り組める社会作りに、微力ながら一端を担わねばと思いました。
震災から1年以上経っているので、復興していて(少なくとも外見上は)被害の爪跡はほとんど残っていないのではないかと思いながら参加させて頂きました。しかし、とんでもない思い違いだと反省しました。1階部分の窓や扉だけが切り取った様に無くなっている建物、黒こげになった学校の校舎などがまだまだ残っていて衝撃的でした。(営業ですので)本業で稼いで納税・寄付を行うという事も大切ですが、やはり現地に行って見る・感じる事がとても大切だと実感しました。
子どもたちの遊び場を作るために、南三陸町の野原の草刈りを行いました。終了後は現地の方の話を伺い、地元の方が抱える悩みや問題点をより多く知ることができました。今回で3回目の参加となりますが、確実に復興へ向かっていると感じると共に新たな問題が発生していることを知りました。行政で行えないことをフォローするのが私たち民間のボランティアだとすると、まだまだお手伝い出来ることはたくさんあると思います。
複数の被災地で「鎮魂」「復興」のため同時に花火をあげるイベントの誘導ボランティアに行ってきました。0泊2日の弾丸ツアーで肉体的にはとても辛かったのですが、途中、多くの児童・先生が亡くなった大川小学校を訪れたり、本当に久しぶりの花火を楽しむ地元の方々の姿を拝見できて、参加した全員がいろいろなことを考えさせられました。
被災地以外での支援活動
また11月には、大阪第二支社、山口支社、東京本社にて「復興市&フォーラム」を開催しました。 南三陸町の高校生や被災者が講演し、被災地産品を販売し、計約700名が来場しました。
その他、「被災地を思い、被災地に学ぶフォーラム」の運営サポート(鹿児島支社、高松支社)、「ボランティア・スピリット・アワード表彰式に福島の高校生をご招待」(広島支社)、毎年秋に行う「インターナショナル・ボランティア・デー」では、「被災地支援のためのオークション」(大阪第一支社、港第二支社)、「被災地支援に関する講演会への参加」(名古屋支社)などを実施しました。
大阪や山口で、「復興市&フォーラム」に参加した社員の声をご紹介します。
「目の前で大切な人が亡くなる」------ 当時中学生の少年が、想像を絶する経験を味わったにもかかわらず、今強く生きていることに感動しました。「人を助けられる人になりたい」という夢に向かって、がんばってほしいと思います。自ら被災地産品を買うということはなかなかない中で、こういう機会をいただけてありがたかったです。少しでも貢献できればと、たくさん購入させていただきました。
家族とともに被災者の生の声を聴くことができ、とてもいい機会になりました。つらい体験だったと思いますが、「夢を持つことができた」と話をされているのを聞き、逆に元気をいただきました。物産品もおいしくいただきました。
オフィスで「復興市」を行う、というのは最初イメージが湧かなかったのですが、活気があってよかったと思います。現地へ行ってボランティアをする方が役に立つと思っていたのですが、住まいも大阪であり、月日も経つ中、東北に関わる機会が徐々に少なくなるタイミングで、こういう形で支援になるならよいことだと感じました。今後、西日本地区でも開催していければよいと思いました。
小学生2名のわが子を連れて、参加させていただきました。子どもたちも幼心に、高校生のお兄さんたちの話してくれたことを理解しているようでした。当時のお話を一生懸命話してくださった高校生のお二人には、とても感謝しています。あの日の様子を思い浮かべながら話を聴くことは、とてもつらいものでした。しかし、テレビでしか当時の様子を聴いたことのない私にとって、とてもありがたいものでした。支援できる環境に暮らす私たち一人一人が知恵を出し合い、行動していかなければならないと教えられました。早速私にできることとして、被災地の産品を購入させていただきました。とても美味しくいただきました。
お声掛けしたお客さまから、次のような言葉をいただきました。「高校生の言葉が心に響いて、涙が止まらなかった」(40代女性)、「自分もボランティアに参加したくなった」(中学2年男子)、「産地の物がおいしくて、ふだん聞けない話も聞けて、とてもよかったです」(40代男性)、「(こういう催しをする)会社の文化に感動しました」(30代女性)。
被災地支援に関する寄付・寄贈
1. ペーパレス化の推進実績による寄付
顧客向けサービスにおけるペーパレス化の推進実績に応じた金額を、下記団体に寄付しました。(詳細はこちら)
- 一般社団法人 よみがえれ南三陸(宮城県南三陸町)
- 復興まちづくり推進力!ラムズ(宮城県南三陸町)
- 浜を元気に!七ヶ浜町復興支援センター(宮城県七ヶ浜町)
- いわて森林再生研究会(岩手県)
- 飯館村/福島支援東海ネットワーク(愛知県)
2. 社員による支援
被災地支援を目的としたTシャツ・絵葉書などの社内販売による売り上げを下記団体に寄付しました。
- 復興まちづくり推進力!ラムズ(宮城県南三陸町)
3. 物品寄贈
宮城県南三陸町の戸倉中学校野球部、戸倉ブルーウェーブ(小学生の野球チーム)に、ピッチングマシン、ユニフォーム、ボールなどの野球用具を寄贈しました。
4. 社員ボランティアに関する寄付
社員がボランティアに参加させていただいた団体、社員のボランティアに協力していただいた団体に対して、寄付をしました。
- 一般社団法人 よみがえれ南三陸(宮城県南三陸町)
- 女川町商店街復幸祭2013(宮城県女川町)
- 気仙沼クリスマスイルミネーションプロジェクト実行委員会(宮城県気仙沼市)
- プロジェクト・ワン(岩手県大槌町)
- NPO法人 福岡被災地前進支援(福岡市)
- ENVISI(宮城県南三陸町)
- GROOVE7(七ヶ浜国際村事業協会)(宮城県七ヶ浜町)